Shanling / M3
M3
おなまえ:M3
メーカー:Shanling
購入価格:4万6千円くらい
購入年月:2015年5月
傾向:やや低音より
お気に入り度:★★★★
Shanling JP - Shanling M3 Portable Music Player 日本語サイト
感想
ShanlingのヘッドホンアンプPH100ってやつを数年前に買ったことがあって良いイメージがあったのもあり、売り方が特殊だったが興味があったので買ってみた。
下記はすべてファームウェアv2.1による感想。
外観・物理デバイス部分の感想
でかい。AK240を1cmほど縦に伸ばしたくらいの大きさ。
買ったのは黒で、質感はなかなか良い。iBassoのDAPより数段良い。AK240みたいな外装にお金かけまくってますってのより、M3くらいでちょうどいい。
タッチパネルではなく右上のボリュームと十字キーを組み合わせたようなやつで操作する。それ以外は電源兼操作ロックOn/Offキーのみ。
十字キーの操作感はどちらかというと良い。ただ、カチカチ音が気になる。通勤電車でこれを操作しまくってるやつがいたら、うっせーよばか!と思うくらいのカチカチ音。
液晶は解像度低いが必要十分。アートワークの表示はいまいち。
本体ストレージが8GBしかないので使わずに、microSDスロットに64GBのものを挿してこちらだけ使用している。本体USB経由でMacからmicroSDに転送すると転送速度が非常に遅いうえに、アンマウントでよく失敗する。なので直接microSDをリーダーライターで編集した方がスムーズ。
アプリ・使い勝手部分の感想
この表は音楽ファイルブラウジングの階層とソートの仕方を示したもの。
階層1 | 階層2 | 階層3 | 階層4 |
音楽ライブラリ | 全曲表示 | 全曲ファイル名順 | |
マイフェイバリット | フェイバリットに登録した曲をファイル名順 | ||
アルバム | タグのアルバム名をアルバム名順 | アルバムの全曲をファイル名順 | |
ジャンル | タグのジャンル名をジャンル名順 | ジャンルの全曲をファイル名順 | |
アーティスト | タグのアーティスト名をアーティスト名順で表示 | アーティストの全曲をファイル名順 | |
ファイルを閲覧 | 本体ストレージ | 本体フォルダツリー | 以降ファイル名順でツリー表示 |
MicroSDカード | MicroSDフォルダツリー | 以降ファイル名順でツリー表示 |
M3は曲の選択を行う際、音楽ファイルのタグのトラックNoによるソートをしてくれない。というか全部ファイル名によるソートとなる。「アーティスト→アルバム→曲」となっていれば曲はファイル名ソートでもいいんだが「アーティスト→全曲ファイル名順」なので使い物にならない。
また、M3にはプレイリストという概念が存在しない。だから好きな曲を好きな順に再生する、ということができない。その代わりと言っては全然別機能ではあるがマイフェイバリットという機能があり、再生中などに左長押しをすることによって曲単位でマイフェイバリットに入れる/はずすということができる。入れた順とかそういうのはない。マイフェイバリットであるか、そうでないかだけ。これも結局ファイル名順となる。
ということでタグに頼らずファイル名でうまく表示されるように工夫しなくては聴きたい曲にたどり着くのもままならないため、タグからファイル名を変更するアプリ(Kid3 - Audio Tagger)をつかってうまくソートされるようにしている。
ここまでで相当使いづらいような書き方をしているが、ファイル名とツリー構造をそれなりに構築できていれば、聴きたい曲を聴くという一番大事な部分はAK240と大差ない。
あと、操作ロック中にロック解除以外 の操作ができない。ポケットの中で次の曲に進めるとか、音量UPDOWNしたい、など。折角の物理キーなのにちょっともったいない。
音質・アンプ部分の感想
AK240のとこでAK240を少し元気にした感じと書いているが、そんな感じ。ロックとかメタルはこっちの方が気持ちよく聴ける。逆に繊細な曲はAK240のほうがいい。解像感でやや劣るような気がする。
アンプはパワーがあるのでポータブルでは外部アンプいらない。
音質を気に入っているか否かで言うと、かなり気に入っている。M3のほうを先に入手していたらAK240買ってないくらい。
総合
ファームウェアでだいぶ損をしていてもったいない。UIを自分で改造したくなる。コスパの面ではAK240比で言ったら1/4だし円高のタイミングであれば3万円台だったなあと思いつつ、それでも若干高い。
全損したらもう一度買うかというと、この辺りの価格帯は競争激しいので悩みつつ他のに行きそう。